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歯のコラム

治療中の歯に優しい食事とは?

 みなさん、幼少期「よく噛んで食べましょう」と言われませんでしたか?よく噛んで食べることは脳が刺激され、食材本来の味を感じやすくなったり、満腹感を感じやすくさせて食べ過ぎを防いだりと、とても大切なことです。しかし、それは健康なお口の状態のときに言える話です。歯科治療中の万全ではないお口の状態でよく噛もうとすることは、ときに治療の妨げになることもあります。ご自身の受けている治療の内容を知り、歯科治療中に注意したい食事を見ていきましょう。

外科治療をおこなった方(抜歯、インプラントオペなど)

 乳歯、親知らず、虫歯で使えなくなった歯を抜いたり、インプラントの土台を埋め込む手術を受けたりした方は、傷口が落ち着くまでできるだけ柔らかいものを反対側の歯を使って食べましょう。術後、2週間程度は塩辛いものや酸っぱいものをできるだけ控えることで出血や腫れ、しみるなどの症状を和らげることができます。アルコールは血流を良くしてしまうので、出血の原因になります。施術当日は、お酒を控えましょう。

 術後に食欲がないようでしたら、おかゆやスープを食べましょう。術後数時間は麻酔が効いているので、お食事の温度が感じにくくなります。火傷防止の為麻酔が完全にきれてしびれがなくなってからお食事を取っていただくか、適温で食べましょう。ウィダーinゼリーのような栄養食もおすすめですが、吸うときに頬の圧力で傷口に触ることがあります。別の容器にうつしてスプーンを使って食べましょう。

入れ歯の調整中の方

 新しく入れ歯ができたばかりや、入れ歯が合わなくなってきて、調整をされている方は、ご自宅で実際に使っていただくことが大切です。入れ歯を使って頂かないと、どこを治すべきか、修正点が見つかりません。

 また、少しずつご自身の入れ歯に慣れていくことが必要になります。お食事を取ったり、会話をしたりすることで入れ歯に慣れていきますが、早く慣れようといきなり硬いものや噛み切りにくいものを食べると、口周りの筋肉が入れ歯に慣れていないので、うまく噛めずに歯茎を傷つけたり痛みが出たりします。

 まずはおかゆやよく煮た野菜など、舌と上顎で潰せる程度の柔らかさのお食事から少しずつお食事を普段の硬さに戻していきましょう。

歯の根の治療中の方

 虫歯が酷くなると、細菌に感染した歯の神経を取り除き、何度も根の中を掃除、消毒を繰り返します。治療と治療の間ではゴムの詰め物をしてお帰りいただきます。治療途中の箇所で硬いものを噛んだり強い力が加わると、詰め物が取れてしまいます。たくあんや、ナッツ類、ハード系のパン、お煎餅など固く、噛みごたえのあるものは反対側の歯で噛むか、できるだけ柔らかいものを食べましょう。

 

仮歯を入れている方

 仮歯は、被せ物やブリッジなどが出来上がるまでの間に付けておきます。治療途中の歯を守るだけでなく、見た目を良くし、食事や発音を楽にしてくれます。

 仮歯は柔らかいプラスチックでできています。また、字のごとくあくまで仮の歯なので比較的取れやすい接着剤でついています。仮歯に強い力がかかると取れたり割れたりしてしまいます。ハード系のパンやスルメなど引っ張って噛み切る食品や硬いもの、ガムやキャラメル、お餅など歯に付きやすい食品はできるだけ控えましょう。

被せ物を入れたばかりの方

 長い治療期間が終わり、被せ物が入ったからと言って、いきなり硬いものを食べることは控えましょう。入れたばかりの被せものの歯は、入れ歯と同様、慣れることも必要ですが、噛めば慣れると硬いものをいきなり食べると、治療した歯に大きな負担がかかり壊れてしまいます。徐々に普段のお食事に戻しましょう。

まとめ

 今回は、歯科治療中に気をつけていただきたいお食事についてご紹介しました。歯科治療中のお食事に共通して言えることは、無理をして食べようとしないことです。

 お口の中の問題は、早期発見し、処置をすることが大切です。半年に一度は検診または予防歯科を受けていただくことを当院では勧めております。

 健康なお口で生涯よく噛んで食べるために、適切な食事で歯科治療を受けましょう。

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